その旅の終わり

その旅の終わり。主人公である少年が機械化した人間に愛する母を殺されてしまったために、機械化した身体を手に入れて死なないカラダを手に入れるために999のパスを手に入れて惑星や星を旅する。

目的の星に行くまでの間、多くの星に停車し、その星のホテルに泊まったり、希少価値の高い1000のパスポートを盗られたり取り戻したりなどの様々ないざこざに巻き込まれて旅する物語です。
松本零士氏が発表してきた作品はスリーナインの他にもキャプテンハーロックなど有名作品がたくさんあり、壮大なストーリーであるために大人買いで揃えたら本箱がパンクしそうで、なにか良い方法はないものかと考えてる時、スマホで読める電子書籍配信サイトで配信があるのをみつけたので、入会して布団に入ってから数話読むのを楽しみにしています。銀河鉄道999という漫画がありますが、幼稚園頃だったか絵のぱっと見の印象で、何が面白いんだろうと思ってまわりが読んでいても私は読みませんでした。大人になってから読んでみてこの漫画のファンが多い理由を知りました。

メインの主人公のうちの１人である生身の人間である鉄郎はその時であった人々との心情や感情を交わし、人の持つ欲望を肌身で感じ、メーテルの悲しみを知る。
そして機械化人になろうとしていた自分の気持ちを見つめなおし、命に限りがあるということのすばらしさを芯から理解した。最後の方の主人公の鉄郎の台詞は作品の核の部分でもあり多くのファンの心に刻まれています。